Free PCB (Special Build by Studio NAND) |
今後の改良と変更の予定について
- About plans to enhance & improve, in future
リリースの時期はまったくの未定ですが、今後の改良として、以下の機能への対応を予定しています。 新しい機能を追加したアップデート版を、3〜6ヶ月毎に公開できればと思っています。
○ 多言語対応と完全日本語化
完全日本語化の前段階として、多言語対応と将来の追加・変更を容易にするため、プログラムソースコード中に埋め込まれた英語のメッセージ文字列を探し出し、すべてリソース文字列から取得するように書き直します。 文字列データをリソースに移動した段階で文字列毎のリソースIDが確定するので、英語リソースから日本語リソースの複製を作成し、メッセージ文字列を日本語に置き換えるという手順となります。
中途半端に移植作業を進めると、言語間でメッセージの抜けやリソースIDの不一致などが発生してしまうと、後でチェックする作業がかえって面倒で、確認時の見落とし によるエンバグも起こり易いので、手戻りの発生しない確実な方法で進める予定です。
○ MDIアプリケーションへの移行と、ツールバー周辺の改良
現在の「FreePCB」は、SDIアプリケーションで、同時に複数の基板データを開いて編集するといった作業ができません。
まぁ、MFCのルールに従ったコーディングをしていれば、SDIアプリケーションをMDIアプリケーションに作り変える作業は、さほど手間のかからないことなのですが、同時に開いた状態にある複数の基板データ間で、コピー&ペーストとか、さらにUndo機能のサポートまでやろうとすると、ハマりそうな予感がします。
○ オンラインヘルプ機能
MFCアプリケーションには、フレームワークでオンラインヘルプ機能を提供する仕組みが組み込まれています。 とりあえず、現段階で既にほとんどのダイアログに「ヘルプ」ボタンを追加してあります。 したがって、あとはヘルプドキュメント(FreePCB.HLP)を作成してやれば、操作モードやダイアログに応じたヘルプ画面を呼び出すことは可能です。 ただし、Windowsアプリケーションでは、ファンクションキー「F1」をヘルプ機能に割り当てるという、暗黙の「お約束」があるのですが、FreePCBでは既に一部の操作でにおいてファンクションキー「F1」に機能が割り当てられており、これらのキー操作時に、同時にヘルプを表示するフレームワークが呼び出されます。(現段階では、ヘルプファイルがないので、エラーメッセージのみが表示されます。) 最終的には、ヘルプ機能のサポートにあたって、ファンクションキーの割り当てを変更することになると思います。
○ 印刷と印刷プレビュー機能
とりあえず、公式版でグレー(淡色)表示となっている印刷関連のメニューは、グレー(淡色)表示を解除してあるので、プルダウンメニューを呼び出せますが、描画関係の挙動は元のソースのままなので、当然ながら期待通りの挙動にはなっていません。 印刷メニューが使えるようになれば、pdfプリンタドライバでpdfファイルへの出力もできるようになるので、 できれば早い時期に対応したいところです。
○ アルファブレンド処理による、半透明の描画
レイヤ毎にアルファ値を設定可能なようにして、半透明化処理で、基板の裏面に配置された部品やパッド、内層を確認できたほうがよいかなぁと。
○ エディットコントロールへのスピンボタン追加
数値を指定するエディットコントロールに、スピンボタンを追加します。 なお、既に一部のダイアログについて、現時点でエディットコントロールにスピンボタンが追加されておりますが、単にダイアログリソースを編集しただけで、プログラムコードはまったく追加していませんので、アップ/ダウン(スピンボタンのデフォルトのまま)などは期待通りに動きません。
○ ヘルプ機能の充実(各ダイアログへのヘルプボタン追加)
別途対応したヘルプファイルを用意する必要はありますが、ダイアログ毎のヘルプを呼び出す機能は、MFCの基本フレームワークによってサポートされています。
とりあえず、デザインを含めて、ダイアログの作り直しとヘルプボタンの追加を行います。
○ 64bit版Windowsへの対応
需要があるのかどうかわかりませんが、64bit版Windowsへのネイティブ対応。 Visual Studio 2008以降では64bit版のコンパイラが標準で付いているので、もしかしたら、「x64」のビルド構成の追加と変更でいけるかもしれません。
○ Doxygen対応コメントの追加
現在は、メモ代わりに書いている一部を除いて、雛形の定型文をコピー&ペーストで挿入している段階ですが、それぞれの関数やクラスについて、ソースコード・ドキュメンテーション・ツール「Doxygen」対応のコメントを追加して行く予定です。
最終更新: 2010/12/11 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商号、商標もしくは登録商標です。 | |
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